南庄作記念館(ギャラリー南風)| 栃木県 那須塩原市

メッセージ

ギャラリー南風とは南庄作が92歳まで作品を造り続けて来たアトリエです。そのアトリエには、リアル性を追求した男女の裸体像。 「土に生きる」をコンセプトに牛やカエルなどにも優しい目を注ぐ作品達。
80歳で得度してまで彫り続けた仏像など、これらの原型が石膏で残されています。那須方面へお越しのついでにお気軽にお立ち寄り下さい。   

ギャラリー南風


彫刻家
南 庄作

南の作品は人や動物をモチーフにした作品も多く、農民彫刻家として土へのこだわりを持ち続けた。その人物像は寡黙で、素朴、蝿一匹も殺さない、人と自然をこよなく愛し「土に生きる」彫刻家。
数多くの作品で賞をとり、日展審査員・日本彫塑会運営委員などを努め、芸術家として生涯をまっとうした。



兎(大) 大正5年 
西那須野町立小学校蔵


子供の頃より山野を駆け回りながら、木を削り形にする事が好きだった庄作が、西那須野尋常小学校西校六年生の時に作った作品である。

西校の恩師、川上覚寿先生の晩年に「十二支を掘るから出来上がるまでに死んじゃいやだよ。」って、羊まで五体(五年間)彫って持って行った。その後亡くなってしまって悲しかった。という本人談のエピソードもある。


南庄作年譜

・明治37年:西那須野町四区町入植者の長男として生まれる。

・大正6年:西那須野尋常小学校卒<兎(大)>

・昭和2~5:構造社同人 曽村杜芽に師事

・昭和7年:構造社展初入選(猟犬)

・昭和15年:斉藤素厳に師事

・昭和21年:第一回日展に入選<村の児>

・昭和27年:栃木県芸術祭で<鎌をとぐ男>。文部大臣賞。芸術祭賞受賞

・昭和28~37年:芸術会員 平櫛田中に師事

・昭和38年:日展特選受賞<男>

・昭和42年:日展審査員

・昭和46年:<かそのジサマ>市指定文化財に指定

・昭和55年:栃の葉国体モニュメント<黎明>建立

・昭和58年:得度式を行い「照隣」をさずかる

・平成7年:西那須野町四区町にて死去


那須野が原博物館には、南庄作の収蔵品80点ほど有り、節目の年には展覧会が開かれている。

ご案内

那須塩原市内の公園、学校に南庄作の作品が沢山建立されていて・・それらの原型(石膏)が今もアトリエに残されているので、地域の皆さんに見ていただく、あるいは気軽に自分の作品展示の場として利用してもらうためギャラリーとしてオープンしました。

そんな南庄作記念館(ギャラリー南風)で個展・ギャラリー、作品展示会を開きたい作家さん募集しています。詳しくはお問合せください。

2024年4月6日コーヒーコーナーオープン
作品を見て周ってからゆっくりコーヒーが楽しめるテーブル席も併設。

「ギャラリー南風」は地域の皆様が集まって おしゃべりしていくような気軽に入れるアトリエを目指しています。 みなさまの憩いの場として、遠方からお越しの方の足休めの場としてもコーヒーコーナーをご利用ください。作品談義に花をさかせましょう。

アクセス